2009(平成21)年
2021(令和3)年
長期経営構想「フレフレ(2020)Glico」の
達成を目指して

グループ全社員に配付した初めての長期経営構想の冊子
1990年代初頭にバブル経済が崩壊して以降、景気の低迷が続くなかで中間層が減って所得格差が広がり、消費の二極化傾向が強まりました。さらに、その二極化は多くのカテゴリーで高価格帯と低価格帯の両方に主力品が存在し、かつ一人の消費者が、カテゴリーによって高価格品と低価格品を使い分けるという複雑なものでした。
こうしたなか、長年にわたって業績が伸張せず、将来への投資も難しい状況に危機感を抱いた取締役執行役員江崎悦朗は、現状打破への強い想いから、2009年4月に「中期経営計画GG2011」をスタートさせます。
こうしたなか、長年にわたって業績が伸張せず、将来への投資も難しい状況に危機感を抱いた取締役執行役員江崎悦朗は、現状打破への強い想いから、2009年4月に「中期経営計画GG2011」をスタートさせます。

これが転換点となり、2011年4月には、直前に発生した東日本大震災に対応しながらもGlicoグループとして初めての長期経営構想「フレフレ(2020)Glico」を発表。世界中に「おいしさと健康」を提供するための基本方針として「ひとつのグリコ」「強いグリコ」「世界のグリコ」を掲げました。

「ひとつのグリコ」では事業会社の統合や各部門の横断的機能統合を推進し、「強いグリコ」ではカテゴリーマネジメントを導入してグループの全商品を「成長エンジン」「利益確保」「収益改善」の3グループに分類し、役割を明確化するとともに経営資源を戦略的に集中、さらに「世界のグリコ」では中国でのEコマース参入や、シンガポールに地域統括会社を新設してASEAN地域の事業展開を加速しました。

これらの施策に加え、社会的課題の解決に向けたCSR活動の促進や働き方改革の実施、「アーモンド効果」「SUNAO」といった健康価値を備えた商品のさらなる充実など、時代の要請に応える取り組みを行い、2020年以降は、新型コロナウイルスの対策にも追われながら「フレフレ(2020)Glico」のゴールを迎えました。

この間、海外の業績やグループ営業利益が大きく伸長するなどの成果を上げ、当社は2022年2月の創立100周年を迎えることになりました。
