当地下街は札幌の中心である大通交差点地下を起点として、東西の「オーロラタウン」と南北の「ポールタウン」の2つの地下街で構成され、1日平均11万人の通行量を誇る日本有数の規模となっています。1972年の札幌冬季オリンピックの前年1971年（昭和46年）に営業開始し、今年で開業48年目を迎えます。そこにファッション・服飾雑貨・喫茶レストラン・各種サービスなど137店のテナントが入り、札幌市民にとって馴染みの地下道であるとともに充実したショッピング空間にもなっています。
しかし市内中心部の交通至便な商業施設であるとは言え、新しい情報発信での鮮度アップや新たなファン作りの必要性を感じていました。

このように長きにわたって市民に愛されてきた地下街ですので、以前よりお客様に日頃の感謝の気持ちを込めて、毎年バレンタインデーにはノベルティグッズをお配りしていました。当地下街には「ちかぴい」というPOINTCLUBキャラクターがいます。以前は地元の有名菓子店にこの「ちかぴい」をモチーフとしたお菓子を作製していただき、話題となっておりました。
その頃、グリコさんから名入れノベルティの提案がありました。新たな取組として社内検討の結果、誰もが知っているグリコさんの代表ブランド「ポッキー」に当地下街のオリジナルのデザイン・メッセージを入れることができること、素材がチョコレートでバレンタインデー向きなこと、そして何よりも当地下街がこれを採用すれば北海道で初の事例とのことで、「さっぽろ地下街」の斬新なイメージにつながるという理由で、採用を決めました。

広告面は複数デザインを制作して社内全員で検討して選定しますし、配布前には当社ホームページやSNSでも告知を行っています。当日の配布は各店舗で500円以上お買い上げのお客様に先着で進呈していますが、それだけではなく2か所のオープンスペースでグリコさんの協力も得て盛上げイベントも行っています。
お客様からは、バレンタインデーの思いがけないプレゼントにTwitterなどSNSにも大きな反響があり、「さっぽろ地下街に行けば何か新しいことに出会える」という期待感やわくわく感の様なイメージ向上に一役かっている印象です。配布する店舗からも、オリジナルデザインのポッキー自体が驚きでお客様の反応が良いと好評ですし、準備をする事務局側としてもパッケージの包装形態や12か月と長い賞味期間で取扱いが容易で安心してお配りできています。
「さっぽろ地下街」は2021年11月16日に開業50周年を迎えます。50周年という節目を迎えるにあたり、新しい時代に向けて進化しようとしています。今後ともお客様への感謝の気持ちはもとより、こうした季節催事も交えて魅力的な商店街をつくり、お客様との接点を拡大して行きたいと思います。