当社は1946年に創業した東急車輛製造株式会社を前身とし、2012年よりJR東日本のグループ会社として鉄道車両とコンテナの製造等を行っています。特に日本初のステンレス車両を製造した当社は高度なステンレス車両の製造技術を強みとしており、現在“sustina”ブランドで多くの通勤車両をお客さまに供給しています。“sustina”ブランドの最大の特長は、基幹となるプラットフォームの共通化と内外装のオリジナリティ、２つの要素を同時に実現することで、高品質かつお客さまのニーズにマッチした車両を製造費・維持費両方のコストを抑えて供給できる点です。鉄道事業者の皆様へ周知する施策として、通常の営業活動に加えて展示会にも積極的に出展しています。

展示会用のノベルティは毎回頭を悩ませる課題です。特に今回（2022年5月鉄道技術展・大阪）、近畿地区での実績が比較的少ない当社はご来場のお客さまにしっかりとアピールする必要がありました。「何か大阪らしいノベルティを」と考えた時に道頓堀のサインから“グリコ“がひらめき、ウェブサイトから問い合わせをしました。最小の作成数量（10千個）は当社が展示会で配布する数量としては多かったものの、5年保存の常備用カレー職人なら事業所の防災備蓄品としても使えるという話になり、活用できています。また企画の進行中、”ステンレス“と”カレー“から”スプーン”というアイデアが生まれ、パッケージのイラストにスプーンをあしらい、“カレーとスプーン”を一緒に配布することにしました。

期待を超える大盛況。当初予定数では不足するのが期間中に分かったため、当社に保管していた一部を展示会場に追送したのですが、それでも最終日の午後には全て配布してしまいました。
ブース訪問者数が増えたことに加えて、展示会全体の来場者数に対する当社ブースへの立ち寄り率が良くなったことは、今回のノベルティの効果が大きかったと感じています。差し上げたお客さまのSNSへの発信も多く確認でき、拡散効果も期待以上でした。
展示会にお越しいただけなかった首都圏の鉄道事業者の方にも、次回訪問時にカレーを持参することで商談のきっかけになります。
また当社では、鉄道輸送用コンテナの製造で培った技術を応用した防災コンテナも販売しています。今回の5年保存の常備用カレー職人のノベルティはそこでも活用できることを期待しています。そうこうしている間に、事業所での備蓄数量が減ってくるかもしれません（笑）。