糖質を抑えたアイスで「しっかり満足」は叶うか。_SUNAO

最初のミッションはカロリー80kcal。カラダが喜ぶアイスの追求。

2001年春、Glicoは「カロリーを気にせず安心して食べられるアイス」を病院の管理栄養士さんと共同開発することをミッションに掲げました。最終商品の守るべき約束事として、一食あたり「80kcal」の実現と、砂糖を使わないこと、満足できる量を保つこととしまた。
80kcal というのは食事療法指導に用いられる管理の1単位ですが、アイスといえば濃厚なコクと甘さが象徴であり、120mlで250kcal前後です。味のボディを構成しているのは主に生クリームなどの油分や砂糖。油分を減らすと味があっさりとし過ぎてしまい食べ応えが感じられなくなります。アイスらしいミルク感は必要ですが、一般的な乳原料は油分が多いためあまり使うことができません。しかも砂糖を使えないわけですから、これら中心となる原料を減らしておいしさを確保できるのか…。「最初の試作品は、アイス本来のおいしさからは程遠いものでした」と担当者は振り返ります。
軽くなり過ぎた味をしっかりとしたものにするために選んだのは、豆腐と食物繊維でした。食べ応えを増しながら、コクを加え、適度ななめらかさや舌ざわりを付与させ、砂糖を使わずに甘さを出すための試行錯誤が、何度も何度も繰り返されました。そうして生まれたのが、SUNAO の前身であるカロリーコントロールアイスです。

「カロリーオフ」から「糖質オフ」の時代へ。糖質を減らしながらも、理想のおいしさを求めた第二世代。

やがて、カロリーコントロールと同じあるいはそれ以上に糖質コントロールが重要であることが分かり、ロカボ(適正糖質*1 )の概念が一般にも広がり始めました。この流れに伴い、「糖質」に着目をした新たな挑戦がスタート。次の課題は「おいしいうえに糖質を減らすこと」とし、「糖質を気にする必要がある方」の食生活のサポートがミッションでした。
この新たな挑戦ではロカボ(適正糖質)を基準として商品開発を行ないました。ロカボ(適正糖質)は、糖質を1日70~130g以下、主食以外のデザートに使える糖質は10g。ただし健康に良くても、おいしくなければアイスを食べる理由はありません。糖質を減らすために配合を一から見直し、砂糖の味質に近づける検討を重ねながら、一食あたりの糖質を10gに減らすことに成功しました。

*1:一般社団法人「食・楽・健康協会」は1食で摂取する糖質量を20~40g、間食では10g以下にする「適正糖質」を提唱しています。

もっと多くの方に選ばれるアイスを目指し、食べることを100%楽しめる「SUNAO」に進化。

2017年、より多くの方に糖質を抑えたこのアイスを食べていただきたいとの思いから、商品を「SUNAO」としてリニューアルしました。目指したのは、「食べることを100%楽しめる、からだにやさしいおいしさ」です。
味を向上させるポイントになったのは乳原料でした。糖質の少ない生クリームをはじめとするさまざまな乳原料のバランスを考え抜き、さらに独自に開発した素材を加えて、乳ならではの濃厚な風味や食感をアップさせるとともに、製法を見直してなめらかさや口どけも向上させました。糖質10gを実現しつつも、満足感をしっかり味わえるデザートに生まれ変わりました。