脂肪や糖が気になる女性のためのチョコレート”LIBERAのおいしい秘密”
今回、脂肪や糖が気になる方にピッタリのおいしいチョコレートLIBERA(リベラ)。チョコ好きな女性の多くが「待ってました!」と言いそうな、このチョコレート。企画から開発、商品化まで約2年。紆余曲折あった開発ストーリーを伺ってきました。
(佐野)はじめまして、チョコレートマーケティング部(※所属は取材当時)の佐野(写真左)です。チョコが大好きで、ほぼ毎日食べています。板チョコなど、カカオの味が楽しめるナチュラルな美味しさのチョコが大好き。ですが、チョコと名のつくものは何でも好きです。今回、チョコが大好きな私がLIBERAが生まれるまでの開発ストーリーを、研究所の山崎(写真右)と一緒に紹介します。
脂肪や糖が気になる女性のために、おいしいチョコレートを作ろう。
1個食べると、2個・3個…と、ついつい手が伸びてしまうチョコ。10代の頃はどんなに食べても大丈夫だったのに、20代になると体重や体型などが気になってガマンしてしまうことも。食べたら食べたで、罪悪感を感じてしまう…。あぁ〜チョコ好きには辛すぎる!
「この罪悪感から解放されたい!」「気持ちよく食べられる、おいしいチョコが食べたい!」など、私と同じ思いをしている女性にぴったりのチョコをお届けしたい!と開発中は毎日思っていました。
チョコ好きな女性たちを、助けてください!
(佐野)トクホの商品開発経験もあり、最近ではカカオ豆の産地視察に力を入れている、社内でもトップクラスのチョコレートの知識を持っている山崎さん。山崎さんがいなかったら、LIBERAはできませんでしたね。
(山崎)佐野さんが一緒だったからこそ、商品化できたと思っています。私がトクホの商品開発経験から、脂肪や糖の吸収を抑える素材を配合したチョコレートの商品企画を考えたのが約2年前。そのときは今のような機能性表示食品などの制度がなく、製品の特長をお客様に伝えるすべがありませんでした。でも、このタイミングで「脂肪や糖が気になる女性のためのチョコレートを作りたい!」というアツい想いを持った佐野さんと一緒に商品開発を進め、無事LIBERAを商品化できたというのは感慨深いですし、嬉しいです。
(佐野)いやいや(笑)山崎さんの経験と企画がなかったら、この商品化は成り立たなかったかもしれません。ありがとうございます!LIBERAを食べるとチョコの甘さが口の中に広がって、同時に心がふわっとほぐれて癒される。しかも脂肪や糖をそんなに気にしなくてもいい!矛盾しそうな2つをLIBERAで実現できてうれしいですね。
(山崎)LIBERAは、誰が食べても“おいしいチョコ”を目指したので、ガーナ産のカカオを使用しています。日本で使用されるカカオ豆の約7割がガーナ産のカカオ豆で、ガーナ産のカカオは日本人にとって馴染みのあるおいしさなんです。
(佐野)山崎さんに教えてもらうまで、私も知りませんでした。
(山崎)意外と知られてないかもしれませんね。今回は雑味がなく、カカオの味が引き立つ、低温でじっくりローストしたカカオマスを使いました。カカオマスとは、カカオ豆をローストしてすり潰したもので、そのままではとても酸っぱく、苦いんです。そこにカカオバターなどの油脂や砂糖、粉乳などを加え、様々な工程を経てチョコレートができるのです。チョコレートの芳しい香りや苦味はこのカカオマスからきているんですよ。
(佐野)酸っぱくて苦いカカオマスが、甘くておいしいチョコレートになるということは…
(山崎)チョコレートの口どけの良さは、チョコレートに含まれる油脂のおかげ。チョコレートの甘さや滑らかな食感は、細かくすり潰された砂糖のおかげです。チョコレートの甘くてまろやかなおいしさは、実は脂肪や糖のおかげなんです。
(佐野)何度聞いても耳を塞ぎたくなりますね、この話(笑)脂肪を減らしたら、そもそもチョコレートにならないし…。カロリーの低い人工甘味料は抵抗ある女性もいると聞くので、使いたくないですし。でもおいしいチョコは食べたいですし。商品開発中も、どうしよっかってなりましたよね。
(山崎)いろいろ考えましたよね。結局、砂糖を使っておいしさを出しながらも量を減らし、その分、難消化性デキストリンを加えました。
(佐野)「難消化性デキストリン」という名前を初めて聞いたときは、正直、身体に悪そうな名前だなと思いました。
(山崎)安心してください、安全なんですよ(笑)難消化性デキストリンは、とうもろこしのでんぷんから作られた水溶性の食物繊維です。食物繊維が不足している現代人のために作られました。既に多くの健康食品や特定保険用食品(トクホ)、機能性表示食品にも使われています。
(佐野)難消化性デキストリンって、味がほとんどしないんですね。
(山崎)だからチョコのおいしさを邪魔しないんです。このLIBERAでは50gのチョコレート中に、5gの難消化性デキストリンが配合されています。この量は過去の様々な研究結果で、脂肪や糖の吸収を抑える機能が報告されている量に相当します。実はその分、砂糖の配合量が減っているのですが、その分の甘味を人工甘味料で補ったりはしていません。“脂肪や糖が気になる方のためのチョコレート”ですので、すっきりした味わいに仕上げるべきだと考えたからです。
(佐野)ありがとうございます!!そういう心遣い、嬉しかったです。
(佐野)本当においしいですね!自分で言うのもなんですが(笑)パクパク食べちゃいます。
(山崎)砂糖を減らした分の甘味を補っていないことがかえって、すっきりした味わいを生んでくれていると思います。このLIBERAは初めての機能性表示食品のチョコレートですが、機能性表示食品=おいしくなさそうというイメージが変わるかもしれませんね。
チョコ好きな女性が作ったからこそ、こだわれた。
(佐野)LIBERAという商品名は「解放される」「自由になる」という意味をもつ「Liberal(リベラル)」からきています。3文字で親しみやすく、“ナチュラルでおいしいチョコ”というコンセプトにもピッタリだと思ったので。あと、パッケージにもこだわりました。
(佐野)脂肪や糖の吸収を抑える飲料を飲むとき、男性は隠しませんが、女性は見た目を気にして隠す人が多いんです。なので食べるときは「脂肪や糖の」という文字を見えないようにしました。
(山崎)チョコのカタチにもこだわりましたよね。手を汚さずに楽しんで欲しかったので、チョコが手につかないようにしました。表面もナチュラル感を出すために、あえて素朴な感じに仕上げています。
(佐野)おいしくて、食べやすくて、しかも周りを気にせず食べられるチョコ。思い描いていたものができて、チョコ好きとしてもとても嬉しいです。今まで体型や健康を気にして我慢していたチョコ好きな女性のみなさま、お待たせしました。LIBERAでぜひ理想のチョコライフを過ごしてください!
●佐野有香
(マーケティング本部 チョコレートマーケティング部)※所属は取材当時
高校生の頃から「将来はチョコレートに携わる仕事につきたい」と思っていました。縁あって江崎グリコに入社。「チョコレートの新しい価値をお客様に提供していきたい」と思いながら、日々仕事に取り組んでいます。入社後、初めてイチから携わって作ったのがLIBERAです。
●山崎祥史
(マーケティング本部 商品開発研究所 チョコレートグループ グループ長)
特定保健用食品(トクホ)等の研究開発や、全社の研究戦略構築などを経験した後、3年前に商品開発研究所に異動。チョコレート製品の研究開発の統括を行うほか、西アフリカや中南米などのカカオ豆産地の視察やカカオマスの味作りを行うなど、Glicoのチョコレート事業を支える一人です。
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研究所 山崎が話す「難消化性デキストリンのうれしいお話」
難消化性デキストリンについて、もう少し詳しくお話します。難消化性デキストリンは水溶性の食物繊維で、同時に摂取した食品に含まれる脂肪や糖の腸での吸収を抑える機能が報告されています。吸収されなかった脂肪や糖は、微生物に消化されたり、体外に排出されたりします。難消化性デキストリンが使われている商品には、お腹がゆるくなる注意書きが書いてありますが、これは腸内の微生物の影響だと考えられています。ただ、通常の摂取量では、実際にお腹が緩くなることは稀だと思います。
難消化性デキストリンには他にも、おなかの調子を整えたり、コレステロールを低下することなどが知られており、特定保健用食品を含む数多くの食品で利用実績がある健康機能素材です。食生活が乱れがちな現代人に、様々な機能を提供してくれる難消化性デキストリン。今後も注目の素材の一つです。
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おいしいもの、旅行、スポーツがすき。
たかはしくみこ