北海道のお土産に!新千歳空港にしかない、Glicoの生キャラメル。
北海道の、空の玄関口である「新千歳空港」。実は、この新千歳空港にGlicoのお土産ショップがあることをご存知ですか?その名も、「キャラメルキッチン」。生キャラメル専門店です。今から90年以上前に、キャラメルづくりから始まったGlico。今回は、そんなGlicoが手がけるこだわりの生キャラメルのお店を調査しに、新千歳空港のお土産激戦区へ行ってきました!
新千歳空港に、なぜGlicoのキャラメル?
まず気になるのが、新千歳空港になぜGlicoのキャラメル菓子専門店なのかということ。キャラメルキッチンの店長を務める、手島さんにお話を伺いました。
手島さん: もともと、Glicoといえばキャラメルを発売していることで知られていますよね。それと、北海道は牛乳やバターといった乳製品が有名です。そこで、Glicoが得意とするキャラメルと、北海道の特産品を組み合わせて、北海道の空の玄関口である新千歳空港で何かできないかと考えられたのが、キャラメル菓子専門店「キャラメルキッチン」なんですよ。
—なるほど!「Glico×北海道」のコラボレーションですね!
手島さん:実は、Glicoの直営店で、しかもキャラメル菓子専門店というのは、全国でもこの新千歳空港だけ。そして、キャラメルキッチンの一番の特長ともいえるのが、「店内で手づくり」というところなんです。Glicoのお菓子は、工場でつくられているものがほとんどだったので、「お客さまの見えるところでお菓子をつくる」ことが夢だったんですね。それを実現したのが、「キャラメルキッチン」! 2014年8月にオープンしました。
▲店内にあるオープンキッチン。キャラメル作りの工程を見ることができます。
好みの生キャラメルを見つけて!
▲品ぞろえは、ホームメイドキャラメル<アーモンド>、<ミルク>、<バター>と、キャラメルビスケット<バター>、<チョコレート>。
ここからは、生キャラメルの製造を担当する中川さんも交えて、味のヒミツを教えていただきました。
—キャラメルキッチンでつくる「生キャラメル」の特長って何でしょうか?
手島さん:キャラメルづくりに必要な「牛乳」・「バター」・「生クリーム」すべて、北海道産のものを使っているということですね。
中川さん:それと、毎日手づくりした生キャラメルを販売しているので、食べたときに感じる香りや風味が、市販のものとは大きく違います!
—キャラメルの香りや風味…!?今まで、できたてを食べたことがないので、あまり違いが分からないのですが…。
中川さん:できたては、乳製品のフレッシュな香りがふわ〜っと広がるんです。何度か試しに、できたての生キャラメルと、日にちのたった生キャラメルを食べ比べてみたところ、ひと口でその違いが分かりました。
手島さん:私のお気に入り、「ホームメイドキャラメル <アーモンド>」に使用しているアーモンドは、店内で毎日ローストしているんです。
初めて食べたときは、「これが本当のアーモンドなんだ!」って驚くくらい、香ばしくて…。夢中で何個も試食してしまいましたね(笑)。
中川さん:私のオススメは「ホームメイドキャラメル <バター>」。焦がしバターの香りがたまりません!全4商品の中では一番濃厚です。毎回、キャラメルが炊きあがったら検食をしますが、いつまでも飽きのこない味わいです。
▲2つの釜で毎日、キャラメルが炊かれています。
お話を聞いているだけで、おいしさが伝わってきますね…!どんどんお腹が減ってきました…。
シンプルなキャラメルの味が楽しめる「ホームメイドキャラメル <ミルク>」や、サクサクと軽い食感が男性にも人気の「キャラメルビスケット」も、ぜひお試しください!
気になる、生キャラメルのつくり方。
—その、こだわりの生キャラメルはどのようにつくられているのでしょうか?
中川さん:実は、つくり方はとっても簡単。きちんと計量した原料を混ぜて、釜で炊き上げて、型にのばして冷却。商品の形にカットして、ひとつずつ丁寧に包装します。
—ひとつの商品をつくり上げるのに、どれくらいの時間がかかるんですか?
中川さん:計量から包装まで全部含めると、3時間くらいでしょうか…?
—それを、すべてこの店内で行っていることに驚きです…!生キャラメルをつくるときに、特にこだわっているポイントはありますか?
—中川さん:まず、お菓子づくりの基本は「計量」をきちんと行うこと。でもキャラメルの場合は、それに加えて「炊き上げの温度」や「釜をまわす時間」など、一つひとつの行程に細かい配慮が必要なんです。つくり方や材料がシンプルな分、それぞれの工程を丁寧に意識してつくらないと、毎回同じ品質のおいしい商品は出来上がりません。
—シンプルだからこそ、ちょっとの違いで、出来上がりに大きな差が生まれてしまうんですね。
—中川さん:あとは、<アーモンド>ならローストしたてのアーモンドを、<ミルク>には北海道産の生クリームを、<バター>には北海道産の焦がしバターを、キャラメルが炊き上がって冷却する直前に、キャラメルに投入します。
—キャラメルを炊き上げている最中には入れないんですね?
中川さん:はい。完成の手前で入れることで、素材のもつ豊かな風味をキープすることができるんです。キャラメルキッチンがオープンしてから、どのようなつくり方が一番おいしく出来上がるのか、何度も試行錯誤を繰り返しました。
▲中川さんのノートには、作り方や細かい決まりがぎっしり!
お客さんの反応は?
—どのような方がキャラメルを購入されるのでしょうか?
手島さん:女性はもちろん、空港はサラリーマンの方たちも多くいらっしゃるので、男性のお客さまも多いです。それに、店頭では試食をお配りしていますが、ご高齢のお客さまでも、「懐かしい味がする」って喜んでいただくことが多いです。Glicoは昔からキャラメルを販売していたので、子どものころに食べ慣れた味を思い出していただくことが多いみたいですね。
—なるほど、「Glicoはキャラメル」っていうイメージが、みなさんのなかでも定着しているんですね。
手島さん:はい、とてもうれしいです。昔からキャラメルをつくっていたんだから、Glicoのキャラメルはおいしいに決まってる!って、買っていただくお客さまも多くいらっしゃいます。
—それはすごくうれしいですね!海外のお客さまも来られますか?
手島さん:スキーリゾートがあるので、特にオーストラリアから来られるお客さまが多いですね。生キャラメルを試食いただいて、特にアーモンドの香ばしさに驚かれますね。
たくさんの人が、キャラメルキッチンのキャラメル菓子に夢中になっているようですね。
キャラメルキッチンから、みなさんへ。
最後に、手島さんと中川さんからメッセージをご紹介したいと思います。
中川さん:キャラメルキッチンでは、計量から包装まで、手づくりの生キャラメルを毎日お届けしています。つくっているところも見ることができるので、工場見学みたいな、わくわく感もいっしょに味わってほしいなと思います。
手島さん:なかなか、出来たてのキャラメルを味わう機会はないと思いますが、ひと口食べていただくと、その味の違いが分かると思います。素材のよさ、つくり手の真摯さも伝わればうれしいです。これからもおいしい生キャラメルを、みなさんにお届けしていきます。
つくり手の想いと技術、北海道の恵みを、ぎゅっと詰め込んだ、キャラメルキッチンの生キャラメル。大切な人たちへのお土産に、いかがでしょうか?
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走るの大好きコピーライター
西道 紗恵