「アイクレオ赤ちゃんミルク」と「mamaro(ママロ)」を日本の育児課題を突破するツールに!

日本の育児課題を突破

2019年3月11日(月)から全国で順次販売開始された日本初の乳児用液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミルク」※。
今回は、その開発メンバーである江崎グリコ ベビー・育児マーケティング部の水越 由利子さんと、可動式個室ベビーケアルーム「mamaro(ママロ)」※を開発・運営するTrim株式会社 代表取締役社長 長谷川 裕介さんにご対談いただき、赤ちゃんだけでなく、パパやママなど育児に携わる方々の社会的ニーズなどに応えて開発した商品についての想いやその特長、開発時のエピソードなどについて、熱いトークを繰り広げていただきました。

◎子育てへの熱い思いを臆さず発信できたことがコラボのきっかけ

子育てへの熱い思い

ーーー まずはじめに、お二人の簡単な自己紹介と、知り合われた経緯について教えていただけますか。

長谷川さん:
私は大学卒業後、大手広告代理店に就職し、コピーライター、プランナー、クリエイティブディレクターなどを経て、29歳の頃に、偶然知り合った気鋭の医療系ベンチャー企業へ転職しました。その時事業化した授乳室・おむつ交換台検索アプリ「Baby map」の事業を買い取る形で2015年に起業。個人的にも無謀と思われるようなチャレンジでしたが、日本中のママたちを助ける善意のバトンである「Baby map」を、絶やしてならない!という強い想いで走り続けてきました。現在は、「Baby map」に加え、「mamaro」の導入促進をしています。8歳と4歳の子どもがおり、自分自身も現在進行形で子育て中です。

水越さん: 
私は、大学卒業以来、江崎グリコに勤務しています。途中、主人の仕事の都合での休職や、育児休職をはさみながら、キャリアの多くはマーケティング関連業務に携わってきました。現在、小学4年生の子どもがおり、ママとしても日夜頑張っております!(笑)

長谷川さん: 
「アイクレオ赤ちゃんミルク」の発表をネットニュースで拝見した瞬間に、これは日本の子育ての固定概念を覆すような素晴らしい商品だ!一緒に何かやりたい!と思い立ちました。偶然にも弊社の社員が江崎グリコの方と知り合いだということがわかり、その細い糸を必死に手繰り寄せ、水越さんをご紹介いただきました。

水越さん: 
はじめに長谷川さんから、子育て支援への情熱のこもった非常に熱いメールをいただきました。実際にお会いしてみると、やはりとても熱い方で、子育て支援にかけるその実直なお人柄が伝わってきました。私も、その熱量に感化されるように、両社のコラボレーションなどについて、前向きかつ具体的にチャレンジさせていただきたいと思うようになりました。

◎災害時に育児支援としても活用が期待される「アイクレオ 赤ちゃんミルク」と「mamaro」

ーーー  具体的にどのようなコラボレーションをされたのですか。また、それは、両社にとってどのようなメリットがあるとお考えですか。

長谷川さん

長谷川さん: 
一般的な常設の授乳室には、粉ミルク(乳児用調製粉乳)を作るための調乳器と呼ばれる設備が備えられていることが多いのですが、それに伴う清潔かつ安全なお湯を提供するには水道設備なども完備する必要があります。さらにそれが災害時であればなおさら設備だけでなく水自体の入手も困難になります。「アイクレオ赤ちゃんミルク」であれば、常温での保存が可能な上、温めることなく赤ちゃんに飲ませることができます。
まだ初期の構想段階ではありますが、「mamaro」の設置箇所に「アイクレオ赤ちゃんミルク」の自動販売機を併設することができれば、「mamaro」利用者の方々をさらに助けられるのではないかと考えています。「アイクレオ赤ちゃんミルク」と「mamaro」とのコラボレーションは、今の日本の子育ての固定概念を突破するための大きなツールになれると確信しています。

水越さん

水越さん:
 「アイクレオ赤ちゃんミルク」を皆さんに知っていただくためには、私たちがGlicoの企業理念である「おいしさと健康」にこだわってチャレンジを重ね実現した授乳時の安心につながる「ミルクの白さ」「品質」「おいしさ」や液体ミルク自体の利便性を体感してもらうことが重要です。
今回のコラボレーションのきっかけともなった「赤ちゃん防災・道の駅プロジェクト」※は、一般社団法人民間活力開発機構と江崎グリコが立ち上げた災害時に赤ちゃんの命を守るための取り組みです。被災時に課題となる“母子の授乳環境改善”を目的に、有事に備えて日常から活用できる乳児用液体ミルクの備蓄や可動式個室ベビーケアルームの設置、防災啓発等を 全国の「道の駅」で普及させようとしています。
「赤ちゃん防災・道の駅プロジェクト」第一号として、2019 年 4 月 24 日に道の駅 阿蘇(熊本県阿蘇市)で、開催した時には、地元で子育て中のお母さんと赤ちゃん、現在妊娠されているプレママを招き、「アイクレオ 赤ちゃんミルク」の体験会を行い、このプロジェクトに賛同いただいたTrim様には、特別協賛として同道の駅へ「mamaro」を設置いただき、災害時にどのように「mamaro」を有効活用できるか、ご説明いただきました。今後、Trim様とのコラボレーションが日本の子育てを変えるという大きな挑戦の一歩となることを期待しています。

※「赤ちゃん防災・道の駅プロジェクト」
一般社団法人民間活力開発機構と江崎グリコがプロジェクトを立ち上げ、赤ちゃんの命を守る取り組みを全国の道の駅で推進するプロジェクト。
母乳やミルクは赤ちゃんにとっての唯一の栄養源でありながら、災害時は母乳が出なくなったり、育児用物資や清潔なお湯が入手困難となったりなど、赤ちゃんの栄養摂取の手段が絶たれる可能性があります。また、災害時には授乳の際のプライバシー確保も大きな問題として挙げられます。その中で活躍が期待されるのが「乳児用液体ミルク」と「完全個室の設置型ベビーケアルーム」です。熊本地震で甚大な被害を受けた「熊本県阿蘇市」が当プロジェクトに参画し、阿蘇山麓に位置する「道の駅 阿蘇」で第一号として展開します。同駅では、まずは当社の乳児用液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミルク」の備蓄を行います。また、本プロジェクトに賛同したTrim が開発・運営する可動式個室ベビーケアルーム「mamaro」を設置します。このプロジェクトは、今後全国各地での展開を予定しています。

◎細部までにもこだわり哺乳瓶への移し替え専用ストローを独自に開発

ーーー 「mamaro」と「アイクレオ赤ちゃんミルク」、開発のきっかけや開発における苦労、エピソードなどがありましたら教えてください。

開発のきっかけや開発における苦労

長谷川さん: 
弊社が最初に手がけたのが、授乳室・おむつ交換台検索アプリ「Baby map」です。その開発・運営の中で見えてきたのが、授乳室やおむつ交換台の圧倒的な不足状況でした。そのため、授乳が必要なママたちは、授乳スペースが確保されている場所にしかお出かけできず、その行動範囲を限定されてしまっています。そこで、もっとコンパクトで効率よく、あらゆる場所で手軽に使っていただける授乳スペースが設置できればと考え、可動式個室ベビーケアルーム「mamaro」の開発に着手しました。

当時は、アプリ開発が主軸であったため、自身で不慣れなCADソフトを操作し設計図を制作したりもしましたね。(笑)「mamaro」の開発に際しては、ママたちからのリアルな意見を何より重視しており、数多くのヒアリングとリサーチに基づき、ママと施設側の双方にとって最適なスペースや、プライバシーの確保などにも細心の注意を払っています。また、赤ちゃんのみならず、お子さまの同伴や、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんなど幅広い方々に、安心して使っていただける授乳スペースとして開発しなければならなかった点が、苦心したポイントですね。授乳や子育ては、ママのみならず家族全員で行なっていただけるものであり、「mamaro」が少しでもその手助けとなればうれしいですね。

「アイクレオ赤ちゃんミルク」開発への強い想い

水越さん:
私自身も、2011年の東日本大震災のときには、1歳の子どもを抱えており、小さい子どものいる家庭での震災の辛さを経験したことが、「アイクレオ赤ちゃんミルク」開発への強い想いを抱くきっかけとなりました。
「アイクレオ赤ちゃんミルク」の開発において、もっともこだわった点は、日本のママたちが安心して授乳していただける「ミルクの白さ」や「品質」、そして何よりも「おいしさ」です。それらを追求するために、研究開発担当者や製造担当と製造工場の皆さんと何度もチャレンジし続け、日本初の乳児用液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミルク」を開発し、発売することができました。「アイクレオ赤ちゃんミルク」のパッケージに添付しているストローは、この商品ために開発された専用ストローなんです!通常ストローの役割は、直接口をつけ飲むためのものですが、このストローは、哺乳瓶に乳児用液体ミルクを衛生的に、しかも余すところなく、移し替えるために作られています。ストローの長さや太さに加えて、パッケージ内部に差し込まれるストローの長さなども計算されており、このストロー1つとっても我々の「アイクレオ赤ちゃんミルク」にかける情熱を感じていただけると思います。

私たちが妥協なくこだわり抜いた「アイクレオ赤ちゃんミルク」は、Glicoの企業理念である「おいしさと健康」をまさに体現した製品と自負していますので、全国のママだけなく、パパたちにもぜひ手にとっておいしさや利便性について確かめていただければうれしいです。

ーーー それでは、今後の商品やコラボレーションの展開、期待することなどございましたらコメントをお願いします。

長谷川さん:
「mamaro」は、社会に必要なインフラ事業であると自負しています。Trimのミッションである「All for mom. For all mom」を実現すべく、さらに多くの場所で安心して使っていただける授乳スペースを提供できるよう「mamaro」の普及に努めていきたいです。また、「mamaro」の室内には、「mamaroView」と呼ばれる専用モニターが装備されています。この「mamaroView」を通じて、施設案内などのインフォメーションのみならず、さまざまなオリジナルのコンテンツを配信していきたいと考えています。
ユーザーとのコミュニケーションや情報提供も、「mamaro」の大きな役割のひとつです。これからの展望としては、「mamaro」を活用した子どもの発育状況や健康状態を確認できる機能、場合によっては子育て相談・医療相談ができるなどチャイルドケア全般の拠点として、各種サービスの提供も実現したいと考えています。昨今では、海外でのベビーケアルームの需要も増大しており、日本のおもてなし文化のひとつとして「mamaro」を、海外の方々にも体験していただけたらうれしいですね。今回、「アイクレオ赤ちゃんミルク」とコラボレーションさせていただき大変光栄に思います。

これからも、お互いに商品を通じて子育て家族の笑顔が全国にもっともっと広がるよう、素敵なコラボレーションを実現して参りますのでぜひお楽しみに!

水越さん:
「アイクレオ赤ちゃんミルク」の開発では、日本で前例のない商品の開発という大きなチャンレンジを成し遂げることができました。その開発には、ともに確固たるビジョンを共有した数多くの仲間の協力が必要不可欠でした。
今後も、信頼できるメンバーの皆さんと一緒に、日本の皆さんの子育てがよりハッピーになるように、さらなる「アイクレオ赤ちゃんミルク」の改良と開発に励んでいきます。

今後も、ママだけでなく家族や知人などいろいろな方々が子育てに参加しやすい社会にしたいという、私たちGlicoのチャレンジはまだまだ続きます。

※乳児用液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミルク」とは?

乳児用調製粉乳と同様の成分でできた、新生児から飲ませることができる液体状のミルク。無菌化したミルクを無菌的に紙
パックに充填し、常温での保存が可能!消毒した哺乳瓶に移しれ替えれば、温めることなく赤ちゃんに飲ませることが可能。調乳済みの状態でパッケージされているので、お湯や水に溶かしたり、薄めたりする必要もありません。

>>赤ちゃんミルクとは?

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アイクレオ赤ちゃんミルク

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※可動式個室ベビーケアルーム「mamaro(ママロ)」とは?

授乳・おむつ替え・離乳食などに使える完全個室のベビーケアルーム。180cmの幅と90cmの奥行があればどこにでも手軽に設置できます。ママはもちろん、パパも入れるプライベート空間で、快適にベビーケアを行えます。

>>「mamaro(ママロ)」についてもっと詳しく

mamaro(ママロ)

可動式個室ベビーケアルーム「mamaro(ママロ)」

可動式個室ベビーケアルーム「mamaro(ママロ)」

可動式個室ベビーケアルーム「mamaro(ママロ)」

【撮影協力: アークヒルズ3階「KaleidoWorks Crossover Lounge」】