還付金詐欺にご注意を‼グリコピア神戸が兵庫県警察に撮影協力。県内の主要施設で啓発動画を公開
兵庫県警察とグリコピア神戸が連携して制作した、「特殊詐欺被害」を防止するための啓発動画が完成し、9月7日にグリコピア神戸でお披露目会を開きました。
来館者に特殊詐欺に遭わないよう啓発するチラシを配るほか、兵庫県内の主要施設で啓発動画を放映します。グリコピア神戸でも1Fウエルカムホールで毎日放映しています。
兵庫県警察の担当者は「『還付金が2万3千円返ってくる』などと、よりリアルな金額で話を持ち掛けてきます。県警のHPで詐欺を持ち掛けてきた人の声も実際に聴けるので、参考にしてもらいたいです」と述べました。
グリコピア神戸館内で撮影した啓発動画は、約30秒の「還付金」バージョンと、約50秒の「サポート詐欺」の2種類です。2021年10月に発足した、兵庫県内の5つの警察署(垂水・明石・神戸西・須磨・淡路)の合同チーム「特詐欺防止Aチーム」と、グリコピア神戸が連携して撮影しました。
「特殊詐欺」は「還付金詐欺」と「サポート詐欺」が代表的な手口のひとつです。「還付金詐欺」は、「市役所」から「電話」がかかってきて、「お金」の話をする、といった3つのことが重なっておきます。「サポート詐欺」は、パソコンに「ウイルスが感染した」という表示が出て、指定の番号に電話をかけると、相手から「電話で指示」を受け、コンビニで「電子マネー」を買って支払ってしまう、という3つのことが重なります。動画では、詐欺の犯人による代表的な手口をボードでわかりやすく表現しました。
撮影に協力した、アテンダントの武原 真奈美さんは「もし家族や友人が被害に遭いそうになったときには、『ストップ』と声をかけられるようにしたい」、江口 千尋さんは「チラシの配布などで特殊詐欺被害の防止を呼び掛けていきたい」と話しました。
兵庫県内の特殊詐欺被害の件数は2022年1~7月が前年の同じ期間で比べると23件減の460件と、件数は減っているものの、被害総額は約7億1,000万円と、約7,700万円増えました(暫定値)。
お披露目会には兵庫県警察のシンボルマスコット「こうへいくん」も参加した
※「還付金詐欺」:医療費の還付等に必要な手続きを装って被害者にATMを操作させ、振込み手続きを行わせて預貯金をだまし取る手口のこと
※「サポート詐欺」:インターネット利用者の端末に、偽のセキュリティ警告等の画面を表示させるなどして、実際にはウイルスに感染していないにもかかわらず、不安を感じて電話をかけてきた利用者に対してサポート名目で料金をだまし取る詐欺の手口のこと
詐欺の犯人は自宅の固定電話に、連絡をしてくることが大半です。留守番電話機能や、防犯機能付き電話機を活用することなどで撃退できます。大切な人が被害に遭わないためにも、予防を呼び掛けたり、日ごろから備えておくことが大事です。
啓発動画は詐欺被害に遭わないための「3つのこと」をわかりやすくボードで説明した