瀬川直人さんの2021年前半期のレポート

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2021年度から新たにサポートする瀬川直人さん。2019年のTKKCにて優勝され、プロのレーシングドライバーを目指して、努力を積み重ねています。TKKCでの優勝に至るまでにもたくさんの練習や研究を重ねていました。レースを始めたきっかけから今日に至るまでの経緯についても、ご本人からレポートを頂きましたのでご紹介致します

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以下は、Glicoがサポートする2021年前半期に瀬川さんが経験されたこと、感じたことをレポートとしていただきましたのでご紹介します。

SRS-K第1回スクール

入校式当日。その日の午後には早速コースに出てカートに乗るというスケジュールでした。第1回スクールは、3日間あって最終日は模擬レースでした。模擬レース予選は、1周だけのタイムアタック形式。僕は12人中4番手タイムで同タイムのドライバーがいたのでジャンケンでの勝負で負けて5番手スタートになりました。模擬レース決勝では、各コーナーで抜かれて順位を下げてしまいました。安定した速さが無ければ上位にいけません。予選の順位が良くても決勝ではどんどん抜かれてしまったり、1台に抜かれると一気に抜かれてしまったりと、後半の集中力がなくなってしまいました。集中力をマネージメントしながら速く安定して走ることが大事だと感じました。

第1回のスクールの感想としては、調子はまずまずで初めてのフレームやタイヤのフィーリングは大体つかめました。

SRS-K第2回スクール

1日目
同じクラスの同級生は予選の順位から決勝で順位を上げている中、自分は1台も抜けませんでした。レース中前走車に離されてしまいました。レース展開できる速さや、安定した速さがありませんでした。
2日目
タイヤは練習で履いているMOJO D2の新品タイヤで走りました。速い人の後ろについて走ったらベストタイムを出すことができました。しかし、タイヤの限界をあまり使いこなすことができず、コーナー進入のブレーキングも突っ込むことができませんでした。
鈴鹿南コースの逆走を初めて走りました。順走よりも難しくコーナー立ち上がりで失速したりして速く走らせることができませんでしたが、スクールの終盤には少しだけ逆走コースに慣れることができました。

SRS-K第3回スクール

1日目
予選は５位。できるだけ後続車に抜かれないようにしようと思っていましたが、抜かれてしまいました。
決勝の結果は8位でした。レース展開できる速さや安定した速さがありませんでした。そこでフロントの車高を下げて調整すると、僕が得意なセッティングになり、操作しやすくなりました。

2日目
コンディションは雨で、タイヤはあまり乗り慣れていないレインタイヤでの走行でした。講師の方の言っている雨でのカート走行についての説明は分かったつもりでしたが、うまく実行できませんでした。心の中で恐怖が勝ってしまって手前でブレーキをしてしまったり、ハンドルをあまり切らなかったりしてタイムアップさせることができませんでした。それでもほんの少しだけ雨での走らせ方が分かった気がしました。

最後に
プロのレーシングドライバーになるには、人それぞれの境遇があり、自分のカートが用意され、全国各地を移動しながら活動できる選手から、僕のように自分のカートがなく、限られた環境でもプロを目指される選手など幅広くいらっしゃると思います。僕はこれからも練習を積み重ね、プロのレーシングドライバーになることを目指します。それによって限られた環境であっても、夢を叶えることができる、1つの道しるべになれればと思っています。最後に今まで、そしてこれからも応援してくれている方々に感謝します。

【プロフィール】

名前：瀬川直人（せがわ　なおと）
年齢：12歳
出身地：大阪府
カートを始めた年齢：8歳（小学2年生）

8歳からカートをはじめ、TAKUMA KIDS KART CHALLENGE2019にて優勝するなど優秀な成績を収める。鈴鹿サーキットレーシングスクール（SRS）のカートベーシッククラスの2021年度入校試験をクリア。2021年3月よりSRSのカートプログラム（SRS-K）に参加し、さらなるスキルアップやカートの知識を習得中。 その他2021年2月からJuniorDriveに参加しドライビングシミュレーター、86、SuperFJにより4輪の練習中。