濱邉 誠己さんの2023年度第2回レポート
Glicoは、プロのレーシングドライバーを目指してTAKUMA KIDS KART CHALLENGE(タクマ キッズカートチャレンジ)に参加する子どもたちのために、もっと支援できることがないかと考えました。プロのレーシングドライバーになるには、相当な厳しい道のりと狭き門をくぐり抜けなければなりません。Glicoは、佐藤 琢磨選手と検討を重ね、子どもたちの夢への第一歩をサポートするプログラムを2020年より始動しました。
2023年度は小野原 悠さん、濱邉 誠己さんに加え、2022年TAKUMA KIDS KART CHALLENGE アカデミーで優勝した黄 海仁(ファン ヘイン)さんの活動をサポートしています。
3選手それぞれが将来の夢に向かって挑戦する様子を、各選手からレポートをいただきましたのでご紹介いたします。
【濱邉 誠己さんの2023年度第2回レポート】
・・・・・以下、レポート内容・・・・・
僕は7月から10月までの計6回下記日程にて筑波サーキットコース2000で練習を行いました。
まず7/18は初めての筑波サーキットコース2000での走行でした。
初めての走行でしたが外気温39℃、路面温度64℃ととても過酷なマシンに可哀想な暑さでの初走行になりました。走行は午後から30分を3セッションでした。
1本目はまず最初に出ていったところすぐの第一ヘアピンで予想外の挙動でスピン、大きいサーキットの洗礼を受けました。その後は着実に周回を重ね、初めてのコース2000に戸惑うことはなく初走行から1:00.8と優勝者ドライバーから1.3秒落ちに迫るタイムを出すことができました。
2本目も筑波サーキットコース2000を1:00.4とタイムも上げ、優勝者ドライバーに0.9秒と詰め寄り猛暑の中でも集中力を切らさず走行することができました。
3本目もあまりの暑さでマシンはすぐに熱ダレを起こし不安定な挙動の中少し走りが乱れ最終コーナーでスピン、コースオフがありました。クラッシュ一歩手前のスピンを初走行で経験し、より一層緊張感の高まる練習になりました。
走行を終え、反省会ではたくさんの課題が出てきました。
その後7/28、8/2と夏休みに3週連続で練習しました。一つずつ課題をクリアする中で変形したタイヤでの走行や猛暑での練習、快適ではないコンディションの中で経験を積んでいき、タイムには繋がらずもドライビングは着実に改善されていきました。
2週間空いての8/23の練習では走りはかなり改善でき、カウンターステアをかなり減らせて、スムーズな走りができてきましたが中々タイムアップとはならずずっと1分をきれないまま夏休みの練習を終えました。
ですが最初の1:00.8と比べると明らかに走りの改善された1:00.8になりました。
夏休みを終えて少し涼しくなった9/6の練習ではマシンの乗り方も上達しかなり余裕を持って走行できるようになりました。
そして今年最後の練習を10/18では3本の走行でかなり涼しくなりタイムアタックシーズンに近づいてきました。この日は状態のいいタイヤでしたがマシンはエンジントラブルを抱えていました。ですが1本目数周で人生初の59秒台をマークしそのまま1本目に59.4を出すことができました。このタイムは前戦のポールラップ59.0に0.4秒と迫る好タイムを記録しました。走りに関してもトラブルを抱えている上で出せる理想に近いタイムが出ていました。ロガーを見ると最終コーナー立ち上がりのパワーロスでコンマ3失っていたので58秒台も目の前に見える素晴らしい走行で今年を締めくくることができました。
今夏は江崎グリコ様のサポートのおかげで予定の倍以上フォーミュラで練習走行をすることができ、過酷な暑さや理想ではない状態での経験をたくさんし、最後にはしっかりまとめきることができました。おかげでレースでも戦える速さを身につけることもできました。これからは更なるタイムアップにタイヤに優しい走り方やミスなくラップできる力をつけていきたいです。
サポートしてくださった江崎グリコ様、ELEV Racing Dream代表前田さん、家族、応援してくださっている皆様、ありがとうございました!これからも世界に通用するドライバーを目指してより一層気合いを入れて頑張ります。これからもよろしくお願いします!
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