世界ポッキー会議を開催!比べて気づいた”違い”に驚き

現在、日本だけでなく、アジアを中心に世界約30カ国以上にまで展開するポッキー。では、わたしたちが普段食べているポッキーを、海外でも食べることができる……!?いえいえ、実はそれ、ちょっとだけ間違い。こちらをご覧ください。↓

用意したのは、左からアメリカ、日本、東南アジアのポッキー。ふむふむ、各国のポッキーを並べてみると、よく分かりますね。パッケージはもちろん、中身の袋のデザインも違います。でも、見た目は微妙にちがうだけ…。そして、肝心の味はどこまで違うのでしょう…?そんな疑問を解決するために、日本で留学中の海外メンバーを招集し、いわゆる「利きポッキー」を実施してみました!

3カ国のメンバーを集めて検証スタート!

集まってくれたのは、用意したポッキーの出身国であるアメリカ人、インドネシア人の学生と日本の社会人が各2名ずつ。一番上の集合写真、左から神田さん(日)、アリスラさん(イ)、カルメリタさん(イ)、オータムさん(米)、ウォルターさん(米)、田淵さん(日)の計6名です。検証は先入観をなくすため、どの国のポッキーか分からない状態で、1種類ずつ食べながら意見や感想を出し合ってもらいました。

まずは、アメリカ版ポッキー

アリスラ(イ):このチョコ、なんとなく私の国っぽいかな?
オータム(米):カカオ感が強くて、苦くて濃い味ね。でもすごくチョコレートっぽい。
神田(日):見た目の色からして日本ではなさそう・・・。

ほとんどの人から、「濃くてビター」という意見が出たので、大人の味わいという印象でした。

続いて、東南アジア版ポッキー

田淵:チョコ以外の味を感じる気がする。
カルメリタ(イ):カリカリした食感がおいしいかも。
ウォルター(米):匂いが強くて、ぼくは好きだな。

アメリカ版よりも香りが印象的だったようで、マイルドなイメージを受けたようです。

そして最後、日本版ポッキー

神田:これ、食べたことある味、絶対日本!
アリスラ(イ):形状からして、日本。なんか完璧な形って感じ。
全員:うん、これは日本だよ!甘すぎず、ミルク感がいい!

みなさんの意見は一致。なんと考える間もなく、日本だとバレました!(笑)
形も味も日本らしいクオリティだそうです。

おいしいと思ったポッキーは?

ということで、一番好きなポッキーを決めてもらうことに・・・。それぞれの反応を見る限り予想はつきますが・・・。
結果は・・・!

5票を獲得した日本の圧勝でした!

答えを知らせると、日本は予想通りとの声。しかし、アメリカ、東南アジアのポッキーがどれなのかを伝えた途端「嘘でしょ!?」「絶対逆だよ!」とみんなの予想は大外れ。東南アジアのポッキーは少し大味に感じたためアメリカだと思い、アメリカのポッキーは、甘さ控えめのチョコが、アメリカらしくないと思ったから、だそうです。

くらべてみて気づいた、“違い”

カルメリタ(イ):私はアメリカ版が好きだったな。太めでビターな味がオトナで高級なチョコって感じがしたし。
オータム(米):やっぱり、日本のお菓子は全体的にクオリティが高いイメージ。さらに日本国内のものは、同じお菓子にもいろんな味や種類があるでしょ。安全性もピカイチだしね。

3カ国それぞれのポッキー検証を終えて…

正直なところ、最初は同じポッキーだからそこまで変わらないのでは?という疑問がありました。違いを見つけることに苦労するかも・・・とか。でも検証を始めて、そんな懸念はすぐ飛びました。なぜなら、食べる前の見た目・匂いの時点で「違う!」となったわけですから。また、一番の好みとしては日本のポッキーが選ばれましたが、大きく差はなかったようです。「日本の商品だと気付かれたこと」が決定的だったような・・・。日本のお菓子は間違いない!という印象が、今回のこの結果を生んだのかもしれませんね。

実はこのポッキーたち、食べて感じる味だけじゃなく、様々な工夫がなされています。たとえば、東南アジアは暑い気候なので、チョコが溶けにくいように工夫しています。各地域でマーケティングを行い、ニーズや課題を把握し、チョコの口溶け感、ビターの調節をしているのだとか。世界中で永く愛されるお菓子を目指して、Glicoのあくなき挑戦はまだまだつづきます。

  • 写真も撮れるライター・ディレクター

    田村慶明