マンガンは、さまざまな酵素の構成成分になったり、さまざまな酵素を活性化する栄養素で、成人では体内に12~20mgほど存在します。
骨の形成に関与するほか、糖質および脂質の代謝に働く酵素や、抗酸化作用のある酵素など多くの種類の酵素の構成成分として、成長や生殖に関係しています。
広く食品に含まれますが、植物性の食品が主な供給源で、全粒穀類、豆類、ナッツ、茶葉に多く含まれています。
必要な量が微量でしかも植物性の食品を中心に広く食品に含まれていることから、通常の食生活における欠乏の心配はほとんどありません。
一方、過剰症は静脈栄養など特別な場合の報告に限られており、通常の食事でとり過ぎる心配もありません。