バイオアミロース™

構造

酵素合成アミロース(バイオアミロース)は、グリコグループの多糖合成技術により製造される、完全直鎖状のα-1,4グルカンです。

特長

  • ●厳密に制御された分子量分布
  • 反応タンク内で、酵素反応により製造されるため、不純物が少なく、分子量を厳密に制御できます。
  • ●高い生分解性・安全性
  • きわめて高い、生分解性と生体内分解性を有する安全な素材で、経口摂取も可能です。
  • ●成形加工が可能
  • 完全な直鎖状多糖であるため成形性に優れ、フィルム、繊維、カプセルなどへの加工が可能です。
  • ●構造変化と包接機能
  • 水溶液中の酵素合成アミロースはダイナミックに構造が変化し、老化(二重らせん構造形成を伴う自己組織化現象)と包接 (らせん構造内部へのゲスト化合物の取り込み)という、特徴的な機能を発揮します。
  • 水溶液中の酵素合成アミロースの構造変化(老化と包接)
  • 酵素合成アミロースの水溶液は不安定で、放置すると、沈殿あるいは、ゲル形成します。これは二重らせん構造形成とその集積による結晶化、もしくは部分的な架橋形成によるものです。一方、酵素合成アミロース水溶液に適当なゲスト化合物を添加すると、らせん構造内部にゲスト化合物を取り込む包接複合体を形成します。
  • 酵素合成アミロースの分子量と物性の関係
  • 酵素合成アミロースの物性は分子量に大きく変化します。老化速度は特定の分子量域で極大を示し、老化後の状態も分子量に依存します。酵素合成アミロースの粒子、ゲル、フィルムなどへの成形は、これらの特徴を利用しています。
  • 成形物

    酵素合成アミロースは、粒子、ゲル、カプセル、繊維、フィルムなどの成形物への加工が可能です。これら成形物は、高い生分解性と生体内分解性を備え、経口摂取も可能なほど高い安全性を有しています。化粧品、医療用材料分野での利用が可能です。

    包接機能

    酵素合成アミロースは、らせん構造内部に、各種のゲスト化合物を取り込み、包接複合体を形成します。この包接機能は医療用材料、ドラッグデリバリー、ナノテクノロジーなどの先端技術分野で利用が可能です。

    ヨウ素包接複合体

    酵素合成アミロースは、らせん構造内部にヨウ素を取り込みます。ヨウ素は非常に昇華しやすい物質ですが、アミロースに包接されることにより安定化します。アミロース-ヨウ素包接複合体の粉末は、様々は産業分野での利用が可能です。

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