当事業所は、1937年に創業した鋳鋼品の専業工場です。鋳鋼品は強度と造形性を併せもっており、その特徴を活かし船舶用バルブ、鉄道・車輛部品や産業機械部品などの製品となります。当事業所で長年培った技術の蓄積やノウハウは高い品質となり社会で役立っています。
福島県伊達市にある当事業所は45千平米超の敷地に現在123名が勤務しています。ワーク・エンゲージメントに携わる総務部門として、勤務中はもちろんそれ以外の勤務に係わるあらゆるシチュエーションにおいて従業員の安全・安心への配慮を行ってゆく必要があります。

防災備蓄への取り組み強化は、2011年の東日本大震災がきっかけとなりました。道路の寸断による帰宅困難者の発生やライフライン復旧までの期間の食事が不自由であったことなどで、備蓄食料の必要性を強く感じました。全国のお得意先より多くの救援物資をいただいたことには今でも感謝の気持ちです。福島県は本来雪が多い地域ではありますが、特に震災から少し経った2014年2月の大雪でも帰宅困難者が発生しました。阿武隈川に近い当地において、最近では地震や大雪に加えて台風や大雨もとても心配です。
現在、災害用の備蓄食として、水、アルファ米、カレーを社員食堂の一画に常備し、毛布とシュラフを診療所に常備しています。カレーを備蓄することに関しては、避難が中期にわたった場合にも飽きずにおいしく備蓄食を食べてもらおうという配慮からで、最近の言葉を使うと「アルファ米の味変」の意味合いです。
また事業所での防災品の備蓄と併せて、従業員の緊急連絡網を再整備し、災害時に速やかに安否確認ができる取り組みも行っています。

従来より長期保存のカレーは備蓄していまして、今回（2021年9月）は買い替えのための購入でした。以前と同じ商品が販売終了となり、市中で長期保存のレトルトカレーをまとまった数量で購入できるところが見つからず困っていたところ、ウェブサイトでグリコさんの商品を見つけ購入することにしました。次の買い替え時、今回購入分は従業員に配布することになりますが、その際従業員が原材料や成分がわかるように紙函の１食タイプを選定しました。スーパーマーケットなど店頭で販売している通常のレトルトカレーと近い価格であること、味がおいしいことと、グリコ商品であることの安心感がとてもいいと思っています。