History of
ヨーロッパ
スタートは日本での合弁事業
国内のビスケット部門の強化を目指して、1980年にジェネラルビスケットイエロップ社と合弁でグリコジェネラルビスケット株式会社を設立しました。この合弁事業は成功に至らず、1987年に同社は解散しましたが、後にヨーロッパで新たな展開を生み出していったのです。
1982
フランスに合弁会社を設立
フランスの大手ビスケットメーカーであるジェネラルビスケットイエロップ社が日本での合弁事業展開時にポッキーに関心を持ち、フランスでの市場調査でも好結果を得て、ヨーロッパ市場でポッキーを生産・販売することが決定。同社と提携し、合弁会社ジェネラルビスケットグリコフランス株式会社(Generale Biscuit Glico France S.A.)を設立しました。
1982
MIKADO(ポッキー)の生産・販売を開始
商品名は「MIKADO」に決まり、ボルドー近くのセスタスにあるジェネラルビスケットの工場に建設したプラントで生産を開始。ベルギーからスタートし、フランス、オランダ、イタリア、スペインと販売地域を広げていきました。
MIKADOの由来
MIKADOは細い竹の棒を積み上げてくずさないように抜き取る、ヨーロッパではポピュラーなゲームの名前。その竹の棒がポッキーに似ていることから命名されました。
1982
ヨーロッパ最大級の総合食品見本市SIALで革新賞受賞
MIKADOは同賞の受賞など商品の評価も高く、売れ行きは順調に拡大。それに伴って、生産設備も順次、増設していきました。
1989
MIKADOのバス広告
1992年ごろの主な商品
1990
パリ駐在員事務所を開設
ジェネラルビスケットグリコフランスとの日本側窓口を務め、ヨーロッパ市場の情報収集や調査、見本市のレポートなどを行いました。
1995
大幅リニューアルにより売上回復へ
MIKADOの売り上げは、1990年をピークに低下傾向に転じました。これを打開するために、市場調査の結果に基づいてチョコレートを約40%増量、パッケージも含めた大幅リニューアルを実施しました。また、現地の嗜好に合ったオリジナル商品を次々投入。これらの施策によって、売り上げは急速に回復していきました。
1996
MIKADOキャラメル味、MIKADO TRIOを発売
1997
生産工程に包装自動化設備
セスタス工場への同設備の導入により、生産合理化に伴うコストダウンが実現しました。
1998~2002
スペイン、イタリアでマーケティング活動
マーケティングにも力を入れ、この時期、スペイン、イタリアで相次いで本格的な市場開拓を行いました。
2000年にイタリアで
発売された商品
2003年から2010年にかけて次々と新商品を投入
フランスを中心に、「MIKADOミルク味」(2003年)、「MIKADOヘーゼルナッツ味」(2006年)、「MIKADOダイム味」(2010年)など新商品を発売、その導入と拡販に力を注ぎました。
ヨーロッパ市場で人気の菓子として定着
MIKADOは地元の人々の暮らしに溶け込んだ定番のお菓子として人気を集め、現在ではヨーロッパ12カ国で販売しており、2000年の約3倍の売上規模に成長しています。