中国では紀元前2000〜3000年頃からすでに小麦の栽培(さいばい)が行われていたんだ。
漢の時代(紀元前206〜紀元220年頃)になると、中国北部では小麦粉を使った皮などに肉や魚、野菜などを生地(きじ)に包んで茹でたり(ゆでたり)煮たり(にたり)したものが食べられていて、それが餃子の始まりとされているんだ。また同じ材料でも中国南部・広東地方(かんとんちほう)では雲呑(ワンタン)として食べられるようになっていったんだよ。「餃子」の名前は初め「角子(ジャオズ)」から「扁食(ピェンスー)」、そして明の時代(1368〜1644年頃)にはっきりと「餃子(チャオズ)」の名が登場したんだ。今でも中国の一部の地域では、「扁食」と呼んでいる所もあるらしいよ。
餃子が日本に広まったのは戦争が終わってからの事なんだ。戦時中に多くの日本兵が中国へ渡った時に食べた餃子をなつかしんで日本でも作るようになり、本場・中国では入れていない「にんにく」を入れるなどの改良をして、今私たちが食べている日本人にあった餃子が完成したんだ。 |