古代メソポタミアでは小麦粉と水を混ぜ、こねたものを焼いて食べていたんだよ。
これがパンの原型(げんけい)だといわれているよ。
その後、古代エジプトで、これを一晩置いて焼いた時に、空気中のイーストが生地を発酵(はっこう)させるようになりふっくらとしたパンになったんだ。当時は供え物(そなえもの)、給料(きゅうりょう)としての役割もはたしていたんだ。エジプトからギリシャに伝わってからは、ヨーロッパからアジア、アフリカにも伝えられて全世界で主食として取り入れられるようになったんだよ。
日本にパンが伝わったのは戦国時代で、キリスト教、鉄砲とともに伝えられたんだ。キリスト教が禁止になってからはパンはほとんど食べられなくなり、再び食べられるようになったのは幕末で、外国からの攻撃(こうげき)にそなえて警備(けいび)していた兵隊の非常食(ひじょうしょく)として作られるようになったんだ。鎖国(さこく)が解かれると港町を中心に広がっていって、あんパン等も作られていったんだよ。
今日では、クリーム、ジャムを入れたものはもちろん、小麦粉以外に米粉を使ったものなど、いろいろなパンが作られているんだ。
|