そばの日本への伝来は奈良時代以前であると言われているよ。
鎌倉(かまくら)時代に書かれた『古今著聞集(ここんちょもんじゅう)』に山の住人から振舞(ふるま)われたそば料理を詠(よ)んだ和歌が記されているよ。
当時のそばは今のように粋(いき)なものではなくて、農民が飢饉(ききん)などに備えて育てていた雑穀(ざっこく)であったと言われているよ。今のようなそばが食べられるようになったのは、江戸時代初期だと言われていて、そば粉を練(ね)った「そば掻(が)き」と区別するため「そば切り」と呼ばれてたみたいだよ。だから地域によっては今でもそばの事を「そば切り」と呼んでいるところもあるみたいなんだ。
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