とんかつは日本人なら誰もがよく知っている食べ物のひとつです。とんかつが何で作られているか、知っていますか? これから、私といっしょにとんかつについて学びましょう!
「とんかつ」の歴史は明治時代から始まったといわれているよ。まずフランス料理の「コートレット」が日本に渡って、これをヒントに日本独特のアレンジを加えた揚げ物(あげもの)「カツレツ」が誕生したんだ。 その後、ぶた肉を使用した「カツレツ」である「ポークカツレツ」を厚切り肉の使用やきざみキャベツを添(そ)える等の色々なくふうをして、昭和初期に「とんかつ」といわれるようになったんだ。この頃には「勝負事に勝つ」というイメージも広がって、縁起物(えんぎもの)としても知られるようになったんだ。現在では「味噌かつ」「カツカレー」「カツサンド」等、更にアレンジされて色々なタイプの「とんかつ」が食べられるようになっているよ。
左の写真のように、お肉の筋を切るよ。こうする事によって、やわらかくなって綺麗(きれい)に揚(あ)がるんだ。 そのまま揚げるとお肉が丸まって揚がってしまうんだよ。最後に塩・コショウで味付けをするよ。
バッター材を水で溶き、粉が消えるまでまぜるよ。
おうちでとんかつを作る時は、お肉に小麦粉をつけて、溶き卵(ときたまご)にくぐらせてからパン粉をつけるよね。食品会社などが作るとんかつは、溶き卵のかわりにバッター液をつけることが多いんだよ。このバッターっていうのは、batterと書いて、「小麦粉や卵を水で溶いたもの」という意味があるよ。おうちで作る溶き卵と違って、小麦粉・でんぷん主体のバッター液は、あつかいやすく、せいけつで、時間がたっても衣がサクサクしていたり、電子レンジであたためても衣がべたっとならないように色々研究されて作られているんだ。
左の写真のようにお肉にバッター液をつけるよ。 バッター液は、パン粉とお肉の接着剤のような役割をするんだ。 網(あみ)の上に置いて余分なバッター液を落とすよ。
バッター液をつけたお肉にパン粉をつけるよ。写真のようにぎゅっと押すようにつけるんだ。ここでバッター液とパン粉をしっかりくっつけるよ。
180℃に温まった油にゆっくりお肉を入れて揚げるよ。
とんかつがきつね色になったら、網の上で油を切るよ。