麺をあたためずに具材をのせて食べる汁なしの麺料理は「冷麺(リャンメェン)」や「冷拌麺(リャンパンメェン;‘拌’は和(あ)えるという意味)」という名で本場中国では昔からあったんだよ。
例えば本場の担々麺(たんたんめん)も冷拌麺の一つで、その昔、麺を天びん(中国語で)で担(かつ)いで運んでいたため、スープはなく、あたたかくもなかったんだ。
酸味のあるスープと赤い紅しょうがや黄色い卵、緑色のきゅうりなどを冷たい麺の上にのせた「冷やし中華」は昭和初期に日本で開発されたという説が一般的なんだよ。当時、夏にも食べてもらえるようにと中華料理店の人がざるそばをヒントに開発したらしいんだ。
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