16世紀中ごろ、イタリア・メディチ家のカトリーヌ姫(ひめ)が多くの料理人を連れてフランス国王・アンリ二世にお嫁(よめ)入りをしたんだ。その時、イタリアの菓子職人(かししょくにん)ポプランがシュー生地をフランスに持ち込んだと言われているよ。やがてシュー生地にはカスタードクリームがつめられるようになり、今のようなシュークリームになっていったんだ。
日本には幕末(ばくまつ)から明治の初めごろに、フランスの菓子職人サミュエル・ピエールが持ち込んで、横浜の洋菓子店(ようがしてん)で売っていたと言われているよ。当時は高級品だったシュークリームも、今では安くておいしいお菓子としてみんなが手軽に買えるようになったんだ。カスタードクリーム以外にも抹茶(まっちゃ)クリームやアイスクリームを入れたりと色々なアイデアでバリエーションも豊富になっているよね。
ちなみにシュークリームという言葉はフランス語の「シュー・ア・ラ・クレーム」からきているんだ。「シュー」はフランス語で「キャベツ」、そのまま訳(やく)すと「クリーム入りのキャベツ」という意味だよ。シュークリームの形がキャベツに似ているからこんな名前がつけられたんだ。
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