キャンディの語源(ごげん)には、アラビア語で砂糖を表す「quand」からきたという説、ラテン語のcan(砂糖)とdy(型に流して固める)からできたという説、インドのもっとも古いお菓子で「kandi」とよばれる棒(ぼう)の先に砂糖の結晶がついたものがcandyの語源であるという説などいくつかの説があるよ。
日本では甘味料(かんみりょう)としての飴(あめ)から歴史が始まるんだ。飴の語源は「あま」「あまい」とされ、日本書紀によると誕生(たんじょう)は1000年以上前になるよ。古くは神への供物(そなえもの)に使われ、平安時代には貴重(きちょう)な栄養源として重宝(ちょうほう)されていたんだ。固形の飴が作られたのは江戸時代になってからで、高級品であった砂糖が一般に手に入るようになって、種類も豊富(ほうふ)になっていったんだ。縁日(えんにち)などで売られるようになると、全国的にお菓子として定着し、子供たちの人気を集めたんだ。さらに、明治時代に入ると、外国からキャンディが伝わり、いろいろなキャンディが食べられるようになったんだよ。
日本の年中行事の中にも正月の縁起物(えんぎもの)で新年を祝う「福飴」、端午(たんご)の節句(せっく)に健康を願う「金太郎飴」、重陽(ちょうよう)の節句の長寿(ちょうじゅ)の縁起物としての「翁飴(おきなあめ)」、七五三の縁起物で末永く生きてほしいと願いをこめた「千歳飴(ちとせあめ)」などがあって、飴は日本のくらしの中で親しまれるようになっていったんだよ。
※端午の節句:5月5日 ※重陽の節句:9月9日
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