一般に、お菓子のゼリーとは果汁やワインなどに甘味(あまみ)をつけて、ゼラチンなどを入れて固めたものを言うんだ。
食品としては古くから知られていて、肉や魚のゼラチン質を含(ふく)んだブイヨンから作られる「ゼリー寄せ」(アスピック、aspic)の原型とも考えられている煮(に)こごり料理が、ローマ時代にはすでにあったんだ。
ゼリー(jelly)の語源(ごげん)については、ラテン語の「凍(こお)る、固まる」を意味するゲラーレ(gelare)が由来ではないかと考えられているんだよ。フランス語のジュレ(gelee)も同じ語源から来ているんだ。
お菓子の世界でゼリーが登場するようになったのは、18世紀末から19世紀初頭にフランスで活躍(かつやく)した著名(ちょめい)な料理人であり製菓職人(せいかしょくにん)でもあったアントン・カレームによると考えられているんだよ。
当時の製菓用ゼリーの多くはゼラチンが用いられていたんだ。 今では動物性のゼラチン以外にも、植物性のペクチン・寒天・カラギーナンなどが使われるようになったので、いろいろな種類のゼリーが楽しめるようになったんだよ。
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