インスタントラーメンは日本で発明された食品ということをみんなは知っているかな?
インスタントラーメンの歴史は、1958年、日清食品から世界初の袋入りインスタントラーメン「チキンラーメン」が発売されたことから始まるんだ。この「チキンラーメン」が発売されるまでには大変な苦労があって、長い間保存するための乾燥方法や、乾燥させた麺(めん)をおいしく簡単に食べられるようにする方法がなかなか見つからなかったんだ。その時ヒントになったのが「てんぷら」だったんだよ。一度蒸した麺をてんぷらのように油で揚(あ)げれば、麺に小さな穴がたくさんできて、その麺はお湯で簡単に戻せることを発見したんだ。こうして生まれた、手軽でおいしい「チキンラーメン」は「魔法のラーメン」と呼ばれて、大人気商品になったんだ。
ちなみに「中華そば」が「ラーメン」と呼ばれるようになったのも「チキンラーメン」がきっかけなんだよ。
「チキンラーメン」が発売されてから多くのメーカーがインスタントラーメンの開発・発売に乗り出したんだ。はじめ、インスタントラーメンは麺に味がつけられていたんだけど、1962年、明星食品と東洋水産から麺と粉末スープを別々にしたタイプが発売されたんだ。麺とスープが別々になることで、味付けのバラエティが広がり、これもインスタントラーメンの人気を後押しすることになったんだ。その後も、油で揚げずに食感を生麺に近づけた「ノンフライ麺」が生まれたりと、メーカーの開発競争のなかで、インスタントラーメンは一つの食品ジャンルとして大きく成長していったんだよ。
そして1971年、日清食品からカップ入りインスタントラーメン「カップヌードル」が発売されたんだ。おなべやどんぶりを使う必要がなく、お湯を注げばそのまま食べられる「カップヌードル」はやがて爆発的ヒット商品となったんだ。こうして袋入りのインスタントラーメンに加えて、カップラーメンという新たなジャンルが生まれたんだよ。
日本で生まれたインスタントラーメンは、やがて世界各国で作られるようになって、世界中で愛される食品に成長していったんだよ。
インスタントラーメンについてもっと知りたい人は 社団法人 日本即席食品工業協会 のホームページも見てね。 |