焼きそばは、中華麺(めん)を肉や魚介類、野菜などと一緒に炒(いた)めたものや、焼いた中華麺に具材をあんとしてかけたもので、その起源は中国の「炒麺(チャオメン)※」だといわれているよ。
焼きそばが日本で誕生したのは、終戦直後の1950年頃だといわれているよ。炒麺の味付けは塩、しょう油味が中心で、日本でも最初はそのような味付けだったよ。当時は小麦粉などが高価なためになかなか手に入らなかったのでキャベツを使って量を増やしていたそうだよ。その結果、味が薄くなった分、味の濃いソースで補(おぎな)うようになったんだって。今では、焼きそばといえばソース味を思い浮かべるひとが多いのではないかな。このソース味の焼きそばや、麺を揚げる堅(かた)焼きそばは、日本で独自の工夫がされたものなんだよ。
ソース味の焼きそばは、最初は駄菓子屋(だがしや)で売られ、子供たちのおやつがわりとして食べられていたよ。食べる物が少なかった時代で、安くてお腹が満たされる焼きそばは好評だったんだって。その後は家庭でも主食として食べられるようになり、焼きそばを扱う飲食店も増えてきたよ。
焼きそばは各地域によって、それぞれの特徴(とくちょう)があるよ。味付けや麺、使用する食材など、その地域特有の焼きそばが、ご当地グルメとして親しまれているね。
また、1974年に焼きそばはカップ麺として登場したよ。その後、カップ麺の開発はいろいろ進んで、今では電子レンジで調理できるものもあるよ。
※炒麺(チャオメン)
中華麺を炒めて作る中華料理で、味付けは塩味、しょう油味のものが多い。
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